画像生成AIのインパクトはすごい…是非はともかく
昨年来、「Midjourney」や「Stable Diffusion」など、さまざまな画像生成AIのサービスが登場。出力される画像のクオリティや、わずか数ヶ月で急激な進化を遂げていることから、ネット上の話題をさらい続けています。
一方で、著作権の問題や創造的な作業に対する価値の位置付けなど懸案は数多く残っています。これら問題のちょうどいい感じの落とし所や共通理解が醸成されるまで、まだまだ時間がかかるでしょう。
クリエイティブの世界にどのような影響を与えるかもまだまだ未知数ですが、何かしらの変容を迫られることは必至と思われます。
職業柄、画像生成AIの隆盛に手放しで歓迎とはいかないのが正直な感覚ですが、使い方によっては時短や効率化、ブラッシュアップさせることへの一助にはなるかなと思います。
食わず嫌いも良くないと思い、アニメ・ゲーム風のイラスト生成に特化したAI「にじジャーニー」の使い方を解説したいと思います。
- にじジャーニーとは
- 利用はDiscordから
- 左サイドの「#画像生成」へ
- 「/imagine」で生成ボットを起動
- 「呪文」を入力
- 4種類の画像が生成
- 右クリックから画像をダウンロード
- やっぱりちょっと変なところがある…
- 英語のプロンプト(呪文)を手軽に生成する
- まとめ~著作権の絡みはまだ複雑
にじジャーニーとは
アニメやゲームなどで見られるキャラ絵に特化した画像生成AI。日本語対応しているため、英語が苦手でも手軽に利用できます。
無料版と有料版があり、無料版は1日で生成できる回数が25回までです。
利用はDiscordから
利用には、コミュニケーションサービス・Discordのアカウントが必須です。

にじジャーニーのサイトから「ディスコードに参加しましょう!」ボタンを押すと、Discord起動のダイアログが表示されます。

起動したDiscordから「招待を受ける」ボタンを押し、続いて言語で日本語を選択します。さらに完了ボタンを押すとDiscordの「にじジャーニー」サーバーに入ることができます。
左サイドの「#画像生成」へ
左サイドにさまざまなメニューがありますが、画像生成に必要なのは「#画像生成」のチャンネル。ここをクリックして入ります。
「/imagine」で生成ボットを起動
メッセージ入力欄にコマンド「/imagine」を入力します。すると生成ボットが起動します。

「呪文」を入力
生成したいイラストの特徴を表すプロンプト、いわゆる「呪文」を入力します。「prompt」の直後に各ワードを「、」で区切り、並べます。
ここでは例として、「ボブ、女性、眼鏡、黒髪、透明感、上半身、背景白一色」と入力します。
4種類の画像が生成

入力して数分すると、4種類の画像が生成されます。生成されるまでの間、他のユーザーもどんどん入力していくのでタイムラインが進みます。見失わないようにしましょう。
生成すると「U」と「V」それぞれ4つのボタンが現れます。

- U1~4 … 左上は「U1」、右上は「U2」、左下は「U3」、右下は「U4」、の順で対応したボタンです。このボタンを押すことで4種の中から、最終イラストを生成します。
- V1~4 … 気に入ったイラストで、さらにバリエーションを付けるにはこのボタンを押します。
- リロードボタン … 気に入ったイラストがない場合はこのボタンを押して再生成します。
今回は「V3」を押し、3枚目のイラストで他のバリエーションを生成させます。下記のようになりました。

右クリックから画像をダウンロード
最終的に「U3」の画像を選択。すると別のメッセージ欄で画像生成のメッセージが表示されます。次々流れるタイムラインの中ですので、これも見失わないよう注意しましょう。

最終画像が生成されました。右クリックから「画像を保存」でダウンロードします。
やっぱりちょっと変なところがある…

指の造形がおかしかったり、ヘッドホンのコードや指が途中で切れていたり…生成した画像の細部には、違和感のあるところがいくつか見られます。
呪文が若干雑なこともあるためか、もしくは実際はAIが呪文を英語に変換して生成しているようで、より高い精度を求めるなら呪文は英語の方がよいかもしれません。
英語のプロンプト(呪文)を手軽に生成する
英語のプロンプト(呪文)を手軽に生成できるサービスがいくつかありますので、そちらを利用するのもいいでしょう。
まとめ~著作権の絡みはまだ複雑
このサイト上のイラストは全部自分で描いていますが、私は本職のイラストレーターではないため、遅筆で時間がかかります。時間がない中で各記事のアイキャッチ画像になにかキャラを用意したいという場合には時短になって便利かなという感じ。
また画像生成AIで生成されたイラストは著作権フリーという声もありますが、こうしたAIの存在を現行法が想定しておらず、法解釈も揺らぎがあり、まだ無問題とは言い切れないのが現状です。
グレーな状況でしばらく続きそうですが、個人的には「時短」「ポーズの参考」「その他インスピレーション」などを得る目的での使用に限るかな、というところです。
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