犬も花粉症になる
今年も花粉症シーズンが始まっています。報道によると今年(2023年)のスギ花粉は「過去10年で最多レベル」の飛散量とされ3月中旬~下旬がピーク、ヒノキ花粉は4月中飛散するということで、しばらくの間対策が必要となりそうです。
人間の花粉症は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが3大症状ですが、犬も花粉の影響を受けると言われています。
花粉症は花粉により生じるアレルギー疾患で、身体が過剰に反応することで症状が現れます。人と犬で違うのはその症状です。
皮膚への影響が現れやすい
犬の花粉症はくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどより、皮膚にその症状が現れることが多いと言われています。
花粉の飛散シーズンに、下記のような症状が現れたら、花粉症を疑ってみた方がいいかもしれません。
- 皮膚をかゆがる
- 皮膚に赤み・発疹
- 掻いたりかじったりして一部の毛が抜けている
- くしゃみ・鼻水
- 目やにが増える
- 目やその周りをかく
- 咳をする
とはいえ判断しづらい
上記の症状、特に皮膚に現れる症状は花粉によって発症するとは限らず、別の原因も考えられます。
うちの柴犬も先日、両後足の内側やお腹をしきりにかゆがる時期があり、その部分の毛が薄くなったり皮膚が赤くなったりすることがありました。
動物病院で受診すると病気と言うほど重い症状ではないものの、細菌などが付着していてそれが原因らしいとのこと。シャワーの回数を増やしたり、毎日シャンプータオルで拭くなどして清潔にしたりすることで、症状は重くならないまま改善していきました。
花粉が原因ではなかったようですが、似たような症状のため犬の花粉症は判断が難しいと言えます。
花粉症の対策
対策としては、下記が挙げられます。
- 花粉除けの服を着せる
- 散歩から帰宅後、身体を拭くなどして清潔に・花粉を落とす
- 飛散が多い日や時間帯(13~15時ごろ)の散歩を避ける
- 空気清浄機を使用したり、掃除をこまめにする
- 生の野菜や果物を与えないようにする(花粉と生野菜・果物のアレルゲン構造が似ていて反応を起こすことがあるため)
アレルギー検査してみる
スギ、ヒノキ、イネ科、さらにブタクサが犬の花粉症のアレルゲンとして知られています。花粉症かどうかを判断するために、アレルギー検査をしてみるのもひとつの手です。
検査でアレルゲンを特定することができます。どの花粉による症状なのかわかれば、対策もしやすくなります。
柴犬は皮膚が弱いので花粉以外も要注意
柴犬は皮膚が弱いことで知られ、かかりつけの獣医師さんからは注意するようアドバイスを受けます。特に4歳までの若い子は皮膚の免疫機能が完成しておらず、病気にかかりやすいと言われています。
花粉がアレルゲンによる皮膚炎のほかにも、さまざまな皮膚の病気があり、日頃からワンコの様子や皮膚の状態をチェックするようにしましょう。
- 食餌性皮膚炎…食物の中のアレルゲン
- アトピー性皮膚炎…ダニ、真菌、ハウスダストなどを吸引
- 接触性皮膚炎…食器、首輪、敷物、草木などとの接触
- 膿皮症…かき傷や過度なシャンプーなどで皮膚のバリアとなる脂成分が減少し、黄色ブドウ球菌など細菌に感染
- ニキビダニ症(包毛虫症)、皮膚糸状菌症(皮膚真菌症)…ダニやカビが増殖
上記の対策のほか日々一緒に遊んだりブラッシングしたりすることで、体調の変化にも気付きやすくなり、こうした病気の早期発見や予防にもつながります。
まとめ
今のところ、うちは犬も人も花粉症状なし。しかしいつまでも無症状とは限らず、突然発症することも考えられます。
対策を取りながら、疑わしい症状が現れたら動物病院で診てもらうようにしましょう。
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