限られる宿のなかで、「犬御殿」最強説?
愛犬とちょっとした小旅行。そんな時、悩むのが宿泊施設です。
増えてきているとは言え、ペットと泊まれる宿泊施設は限られます。ペンションなどの独立棟の施設がほとんど、旅館・ホテルとなると選択肢は少なくなります。
以前泊まったことのある旅館では、「ペットが泊まれる」というだけで特別に何も用意されておらず、部屋はじゅうたん敷きという状態。「粗相したらどうしよう」とヒヤヒヤで、まるで落ち着かないという経験をしたこともあります。
そんなこともあってか宿探しは神経質気味に。畳の部屋に食事に温泉でしっぽり…そんな宿があるものなのか…というなかで、探し当てました。
和歌山県の白浜温泉にある、その名もずばりの「犬御殿」がかなり快適だったので、この記事では主に館内の設備についてご紹介します。
白浜温泉内、砂浜と海が目前の好立地
犬御殿の所在地は下記です。白い砂浜が美しく、海水浴場としても人気の「白良浜」はすぐそこです。
外観はこんな感じ。2020年2月に改装したばかりだそうですが、昔ながらの、こじんまりとしたホテル旅館の趣です。建物の向こう側はすぐ海岸です。
ワンコを出歩かせもOKの客室
宿泊した部屋はこんな感じ。ザ・温泉ホテルという趣の和室。ケージとトイレが備えてありますが、ペットを出歩かせてもOKです。
配慮が行き届いたありがたい備品の数々
宿泊に当たって、なんともありがたいのが備品の充実度です。
部屋に入ると正面には、さまざまな備品を備えた棚が。中にはお散歩用のグッズを入れた手提げバッグ、食器、体を拭くためのペット専用のタオルなど。ほとんどのものは揃っています。
お散歩用の手提げバッグには、粗相した時用の水が入ったペットボトル、トイレシーツなど。
ウェルカムドリンクならぬウェルカムおやつもサービスされました。
オーシャンビューかつ露天風呂付き!
宿泊プランによりけりですが、建物が海側に向いている部屋は、すべてオーシャンビュー、そして源泉かけ流しの露天風呂付きです。しかもお風呂にはペットを入れさせてもOKなんだそうです。なかなかないですね…。
ちなみに大浴場もありますが、露天風呂が快適すぎて結局行きませんでした。
ちなみに、流量を調整するバルブを自分で操作可。源泉そのままだと熱いので、水を少し加えつつ自分好みの温度にして入浴できます。
粗相しても安心の館内備品
室内はもちろん、部屋以外の館内もペットを連れて出歩いてOK。もし粗相しても掃除用具があちこちに置かれています。館内の床もじゅうたんではなく、水はけの良い床材が敷かれており、片付けしやすく配慮されています。
館内外にドッグラン3ヶ所
犬御殿にはドッグランが3ヶ所あります。これもまたうれしい点です。
■ 館内ドッグラン
館内のドッグランは4Fにあります。客室一部屋分ぐらいの広さ。こちらもまた掃除用具やおもちゃを備えています。
■ 屋上ドッグラン
屋上には、海側と陸側にそれぞれ1スペースのドッグランがあります。海側では、白浜の絶景を眺めながら遊ぶことができます。
■ 屋外ドッグラン
屋外には、建物に向かって左側にドッグランが併設されています。芝生敷きでワンコによってはこちらが好みかも…。
海沿いということもありますが、この日はかなり強風。気になって遊びに集中できなかった模様…。
どこまでも一緒。カフェや食事も…
その他の施設・スペースもペットを同伴できます。
■ ドッグカフェスペース
無料、セルフサービスでホットコーヒーがいただけます。
もちろんペット同伴可。
■ 食事
食事の会場は食堂。ここにもペットを連れていけます。我が家の愛犬はあまり落ち着かなかった模様…。
ペット用のビュッフェスタイルの食事も別料金で提供されています(チェックイン時に要不要を尋ねられます)。
まさにペットとオーナーのためのお宿
ペット同伴ができないのは大浴場ぐらいではないでしょうか? ほぼすべての施設で、ペットと一緒に過ごすことができます。
スタッフの皆さんのサービス・配慮も行き届いており、人・ペットともども快適に過ごせる空間が用意されています。
ただしそれもオーナー各位のマナーがあってのこと。普段のしつけや、館内でのセルフの掃除などがなされていればこそです。
ちなみに、どこまでも一緒とは言え、おふとんで粗相をしてしまった場合は別途クリーニング代が発生します。やはりオーナーとしての注意やマナーは必要ですね。
まとめ
以上、犬御殿の館内施設についてのご紹介でした。ここでは触れませんでしたが、食事(もちろん人間用の)も美味しくボリュームたっぷり。
ここまで充実した施設もなかなかないのではないでしょうか? 昭和な雰囲気を残した内装もありますが、改装したばかりということもあることに加え、館内の清掃も行き届いており、不快な思いをすることはほぼありませんでした。
リピーターも多そうな印象です。ハイシーズンは予約がなかなか取りづらいかもしれませんが、ペットのご旅行を検討の際、ご参考にしていただければ幸いです。