2024年2月1日にCreative Cloud「同期済みファイル」機能が終了。結局どうなる?

2024年2月1日にCreative Cloud「同期済みファイル」機能が終了。結局どうなる?|スタジオ・ボウズ Mac・Win

2024年2月1日にCreative Cloud「同期済みファイル」機能が終了

こんにちは、フリーランス・デザイナーのスタジオ・ボウズです。

先日から、AdobeからCreative Cloudユーザー向けに、「2024年2月1日より、アドビはCreative Cloudの「同期済みファイル」機能を終了して、ストレージ機能全体を刷新する予定です」というアナウンスが出されています。

Adobeのクラウドサービスに大きな変更が加えられることになります。この記事ではその内容について解説します。

※2024.2.3更新 サービス終了後の挙動

2月1日が過ぎた後もしばらく同期できていましたが、2月3日に同期されなくなっていることを確認。「Creative Cloud Files」フォルダは、Winの方はフォルダにアクセスできず、Macの方はフォルダそのものがなくなっていました。

代わりに下記のようなID名がついたフォルダが自動生成され、フォルダ内のファイルはここに保存されていました。

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Adobeの告知の内容

Adobeから出されているアナウンス(個人版ライセンスの場合)は下記のような内容です。

Creative Cloud 同期済みファイルの提供終了(Adobe)

2024年2月1日より、アドビはCreative Cloudの「同期済みファイル」機能を終了して、ストレージ機能全体を刷新する予定です。 「同期済みファイル」をご利用のお客様に、今後の変更についてお知らせいたします。

Creative Cloudの「同期済みファイル」は、クラウドストレージと同期の汎用的な機能で、「お使いのデバイス上のローカルフォルダー」、「ローカルフォルダーとCreative Cloudストレージを同期してファイルのコピーを作成するバックグラウンドプロセス」、「ファイルやフォルダーの共有」で構成されています。 アドビのクラウドドキュメント、Cloudライブラリ、Lightroomクラウドストレージ、Frame.ioクラウドストレージとは異なるサービスであり、それらのサービスは今回の変更によるいかなる影響も受けません。

ローカルのCreative Cloudファイルフォルダー内にあるファイルはすべてそのまま保持され、常にお客様の制御下にあります。 2024年2月1日より、ファイルの同期は停止し、クラウドにあるファイルのコピーは削除されます。




Creative Cloudのファイル同期が今回終了

2024年2月1日にCreative Cloud「同期済みファイル」機能が終了。結局どうなる?|スタジオ・ボウズ

Creative Cloudのファイル同期はCreative Cloudユーザーであれば利用している方も多いはず。

Creative CloudアプリをPCにインストールすると、ホーム領域に「Creative Cloud Files」フォルダが作成され、そこに置いたファイルはクラウドストレージに、自動的に同期されるサービスです。

これが「ファイル同期」と呼ばれるもので、1つのライセンスで2台まで同期できます。そして2月1日で終了するのがこのサービス。

WinとMacの両刀遣いの私は、双方でファイルを共有できる便利さや、Dropbox・Googleドライブなど他社サービスとの同じ使い勝手から、日常的に使い倒していました。

今回終了するけど、ローカルのファイルは削除されるわけではない

「え、じゃあ「Creative Cloud Files」フォルダ内のファイル削除されるの…?」という不安がよぎります。

しかし、このファイル同期が終了するからといって、ローカルにあるファイルが削除されるわけではなく、そのまま残ります。

代替サービスは「クラウドドキュメント」

ファイル同期に代わるサービスとして提示されている、というか強制的にこっちに移行しろということで出されているのが「クラウドドキュメント」。

「Photoshop」「Illustrator」「Fresco」「Adobe Express」において、クラウドドキュメントとして保存する方式になります。

2024年2月1日にCreative Cloud「同期済みファイル」機能が終了。結局どうなる?|スタジオ・ボウズ

作業履歴を残したり、クラウド上の画像をリンク配置させたり、公開用のリンクを作りブラウザ上で共有することができたり、といった活用ができるようです。

ただこの「クラウドドキュメント」には保存先が変更できず、アプリケーション内からでしかアクセスできません。またネットに接続していないとファイルにアクセスできません。

Adobeが進めるタブレット向けアプリとの親和性などを意識した変更かという想像がつきますが、個人的にはメリットがだいぶ薄い…。



他のサービスに移行しますよ…

「クラウドドキュメント」が先進的なサービスであることは認めますが、納品先などの事情を考えると「使えるサービス」とは言えず、私にとっては正直サービスの改悪。

GoogleドライブやDropboxなどに移行して、この「クラウドドキュメント」はあまり使わない未来しか見えませんが、皆さんはいかがでしょうか。

以上、「Creative Cloud 同期済みファイルの提供終了」についての解説でした。

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