立体文字・3D文字の作り方考察

立体文字・3D文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ Illustrator

コンビニやスーパー、各種商業施設の店頭POPでよく見かける、上記のようなせり出し文字(メジャーなネーミングがわかりませんが…)。

これをAdobe Illustratorでなるべく簡単に作る方法について、思いつくものをまとめました。

アピアランスの「パスの変形」を使用

まずアピアランスパネルの「パスの変形」を使用する方法です。

下記のように、文字に線アピアランスを追加。ここでは太さを40ptとしています。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

アピアランスパネルで、線アピアランスに「パスの変形」→「変形」を追加し、各数値を下記のようにします。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

その結果、下記のようになります。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

各数値は任意です。「移動」の数値を変更することで、せり出しの方向や奥行きを変えられます。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

ブレンドツールを使用

続いて、ブレンドツールを利用する方法です。

文字は先述の同じように作成します。その上でアピアランスを分割し、線と塗りを分離します(下記は識別しやすいように塗りだったオブジェクトを移動させています)。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

線だったオブジェクトを任意のサイズ・位置でコピーします。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

「オブジェクト」メニューから、「ブレンド」→「ブレンドオプション」を開きます。間隔を「ステップ数」とし、任意の数値を入力。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

その上で、コピー元とコピーしたオブジェクト両方を選択してブレンドツールをかけます。下記のようになります。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ




データがちょっと重い…

上記2つの方法は、あとからテキストを修正しやすいというのがメリット。一方で、せり出し部分を直線的にするために、オブジェクトのコピー数やステップ数をなかり多くしているため、その結果表示がもたつくというのがデメリットです。いまいちスマートでない…。

普通にオブジェクトを作る

あとはシンプルに、せり出し部分をオブジェクトとして任意で作る方法。あとから文字訂正・修正等が入らないことがわかっている場合は、これが順当ではないかと思います。

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

最終的なデザインと相談して作る

せり出し(立体)文字の作り方考察|スタジオ・ボウズ

以上、せり出し文字の作り方をいくつか考えました。

上記のような、せり出し部分に遠近感がないものなどは、データが比較的軽くて済みます。また効果メニューの「3D」→「押し出し・ベベル」を使うのもひとつの方法でしょう。

いずれにせよ、利用するフォントや最終的な成果物の具合と相談して最適な方法を選ぶのがよいでしょう。

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